「相続対策=相続税の節税」と思っている方が多いですが、それは相続対策の一部に過ぎません。相続対策は3つの柱で考えることが重要です。
第1の柱:相続手続き対策
相続が発生した際の家族の負担を軽減するための準備です。財産の一覧表を作成しておく、通帳・保険証券・権利証の保管場所を家族に伝えておく、葬儀費用・当面の生活資金として家族名義の口座に現金を確保しておくなどが含まれます。遺言書の作成も「誰に何を」が明記されていれば手続きがスムーズになります。
第2の柱:遺産分割対策
「誰に何を残すか」を事前に決めておくことです。遺言書の作成が最も有効な手段です。不動産・株式・事業など「分けにくい財産」がある場合は特に重要で、明確な意思表示がないと相続人間で争いになりやすいです。代償分割のための資金として生命保険を準備しておくことも有効です。
第3の柱:相続税対策
基礎控除を超える財産がある場合に検討します。
- 生命保険の非課税枠活用(500万円×法定相続人数)
- 暦年贈与の計画的な実施
- 不動産評価の活用
- 小規模宅地等の特例の適用
ただし相続税対策は個人の財産状況・家族構成によって最適解が異なるため、税理士への相談が必要です。
この3つの柱はバランスよく対策することが重要です。節税だけに偏ると手続きや家族間の関係に問題が生じることがあります。